農家の嫁の日記

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当ブログでも発表している『キョウジ兄さんに捧げる物語』を小説同人誌にしました。手作り感満載ですが、興味ある方はどうぞ〜

災害で亡くなられた方、被災された方に哀悼の意を捧げるとともに、心よりのお見舞いを申し上げます。
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<<   作成日時 : 2013/11/07 23:51   >>

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 え〜〜……。久しぶりに小説を掲載させていただきます。
 ハヤブサさん×シュバルツさんの小説です。それは以外は何もないです(笑)
 男同士の絡みが分からない。このカップリングに不快感を感じる。シュバルツさん受けなんて嫌い、と、いう方は閲覧されないことを強くお勧めいたします。完全に私の趣味の世界ですので(^^;。本当に、何か申し訳ないです。
 BL小説OKで、このカップリングもOKと、いう方だけ、どうか先へお進みください。

 今から掲載して行く小説は、本当はクリスマス近辺になったら上げようかと思っていたものですが、もう一つ書きたい小説ができたため、予定を少し前倒しにさせていただきました。ちょっと平和(?)な日常も、書いておきたくなったので(^^;。

 あまり長くはしない予定……なのですが、長くなってしまったらごめんなさい。

 それでは、続きから、どうぞ。







 それは、うららかなある日の午後の事だった。
 キョウジがたまたま通りかかった道の端っこで、誰かが座り込んでいる姿が見える。
(…………?)
 見るともなしに何となく視線をそちらに走らせたキョウジは、座り込んでいる人物の正体を知って唖然としてしまう。それは――――『龍の忍者』と異名をとり、人から『超忍』と称され、その存在すら伝説とされている『リュウ・ハヤブサ』の――――しょげくりかえった姿だったからだ。
「ハ、ハヤブサ? ど、どうしたんだ?」
「キョウジ……」
 思わず声をかけてしまったキョウジに―――ハヤブサは、この世の終わりの様な眼差しを向けて、応えた。



  『プレゼント』



「どうしたんだ? ……と、事情を聴いても?」
 近くにあった自販機で買って来たコーヒーを差し出しながら、キョウジはハヤブサの横に立つ。キョウジから差し出されたコーヒーの温かさに、ハヤブサは少し息を吐いた。

「………2週間……」

 ポツリ、と、ハヤブサが零すように呟く。
「?」

「……もう、2週間……シュバルツに触れてない……」

「――――ッ!」
 キョウジは思わず飲みかけていた缶コーヒーを噎せそうになった。て言うか、噎せた。
 ゲホゲホと咳き込むキョウジの横で、龍の忍者が深〜いため息をついている。
「何故だ……シュバルツ……」
「ああ……まあ、うん……」
 シュバルツがハヤブサの出身地でもある『隼の里』に赴いた時から、キョウジは二人が「そう言う」関係になるのだろうな、と言う事は、何となく予測はしていた。しかしいざ、それを目の前に突きつけられると、軽く動揺してしまうのは何故なのだろう。
 呼吸を落ちつけながら、平静を取り戻そうと努力するキョウジの横で、ハヤブサが尚も零すような言葉をつづけていた。

「………『里』にいた時は……あんなに触れさせてくれたのに……」

 ハヤブサ自らが傷を負い、里が甲賀忍軍に襲われた時、シュバルツは助けてくれた。そして彼は、ハヤブサの傷が癒え、被害を受けた里の復興のめどが立つまで、里に留まり続けてくれた。
 そして里では、シュバルツはハヤブサの『恋人』と言う扱いになっていたが故に、褥が同じだった。
 流石にハヤブサの傷が完全に癒えるまでは、シュバルツはその身体をハヤブサに赦そうとしなかったが、傷が治ってからは―――逃げ場が無い事も手伝ってか――――ハヤブサが望めば抱かせてくれた。何と言っても褥が同じなのだ。愛おしいヒトがすぐ傍にいて、ハヤブサの理性がそうそう保つはずもない。
 3日と空けずにシュバルツを求め、抱いた。
 自分の腕の中で妖艶に乱れ、花開くシュバルツの姿を、ハヤブサは今でも鮮明に思い出す事が出来る。

 でも、足りない。
 彼に触れれば触れるほど――――もっともっと欲しくなる。
 できればずっと、触れていたい。そう、望んでしまうほどに。

 だが、里から出てキョウジの元に戻ったシュバルツは、以前にも増して触れさせてくれなくなってしまった。その身体を抱く事はおろか、口付けすらも、なかなか許してはくれない。あの里で過ごした蜜月期が、夢だったのはないかと、思えるほどに―――だ。

「シュバルツは俺の事が……嫌いになってしまったのか……」

 そう言いながらハヤブサは、膝を抱えて座り込んで、地面に『の』の字を書いている。とても『伝説の龍の忍者』とは思えないほどの、情けない姿だ。
「いや…? シュバルツは……ハヤブサの事を『嫌い』とか、思っている感じでは……なかったけれど……?」
 里から帰ってきたシュバルツが、キョウジに里の様子やハヤブサの事を話す時、彼の表情がとても優しいものになるのを、キョウジはずっと見ていた。里で過ごした時間は、確かに彼にとっては幸せな物だったのだろうと、キョウジには感じられて、嬉しかった。だから、キョウジはハヤブサに、思わずそう言ってみたのだが。
「なら何故……シュバルツは……。俺に、触れさせてはくれないんだ……」
「そ、それは……」
「さっきも……『せめて口付けだけでも』って……頼んでみたのに……」
 そう言いながら暗いオーラを纏って、地面に『の』の字を書き続けるハヤブサ。聞かなくてもはっきりと断られた事が分かる。それこそ、気の毒なほどに。
「ま、まあ……シュバルツにも……いろいろ思う所が、あるんだろうね……」
 気を取り直して、キョウジはハヤブサにそう声をかけてみる。シュバルツがハヤブサに身体を許さない理由が、キョウジには何となく察せられたから―――。

「……構わないのに……」

 ハヤブサは、ポツリと言った。
「え?」
「……構わないのに……。俺は……シュバルツになら……殺されても……!」
「…………!」
「いっそ殺してくれれば良いのに……! このまま触れる事を許してくれないのなら―――!」
「ハヤブサ……」
 そう言って下を向いて震えるハヤブサの姿を、キョウジは黙って見つめるよりほかは無かった。

 そこまで思いつめているのならば、シュバルツの代わりに私を抱くか?

 キョウジは、思わずそう言いそうになる。
 だが止めた。
 キョウジがそう言った所で、ハヤブサからは断られる事が目に見えていたからだ。ハヤブサが抱きたい、と、思っているのは、あくまでも『キョウジ』ではなく『シュバルツ』なのだから―――。

(不思議な縁だよなぁ)

 キョウジは改めて思う。
 自分が『シュバルツ』を創らなければ――――こうして、龍の忍者と話をすることもなかったであろう。シュバルツと自分は、ベースとなっている人格は同じだ。しかしやはり、何かが『違う』
 そして、その『違う』部分に――――ハヤブサは強く惹かれているのだろう。

「……済まないな。醜態を、見せた……」

 そう言うとハヤブサは、立ち上がった。

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