農家の嫁の日記

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当ブログでも発表している『キョウジ兄さんに捧げる物語』を小説同人誌にしました。手作り感満載ですが、興味ある方はどうぞ〜

災害で亡くなられた方、被災された方に哀悼の意を捧げるとともに、心よりのお見舞いを申し上げます。
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zoom RSS 大切な、花。 (R-18) 7

<<   作成日時 : 2015/05/21 22:27   >>

ガッツ(がんばれ!) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

 皆さまこんばんは。農家の嫁です。
 個人的にいろいろあって、少し凹んでいる毎日ですが、妄想作業だけは、元気に続けておりますよ〜。
 人生山あり谷あり。楽しい事だけやっている事なんて、絶対に出来ない。
 出来ないから、刺激的ですが、さすがにしんどいなと思うときもありますね。
 それでも、こうやって書くことができるから、今日も明日も、頑張れるんだと思います。内容がひどくて申し訳ないですけど(^^;

 前置き要らないでしょうけど一応。
 ハヤブサさん×シュバルツさん。ハヤブサさん攻めの、シュバルツさん受けです。
 心底私の趣味で、本当にごめんなさい。
 楽しめる方だけ、続きよりどうぞ〜〜〜wwwwww






















「それで………終わりか?」

 その面に自嘲的な笑みを浮かべながら押し黙ってしまったシュバルツに、ハヤブサはそう声をかける。シュバルツはこくりと頷いた。

「そうか………」

 酷く穏やかな、ハヤブサの声。シュバルツはただ瞳を閉じて、その身を固くこわばらせている事しか出来なかった。
 酷く惨めだった。
 口にしてみれば、何て事無い事の様にも思う。だけど、自分には耐えがたかった。
 全身を隅々まで触られ、汚された事が。
 それに、あさましくも『反応』してしまった自分の身体が。
 罵られてきた言葉が。降り注いできた『悪意』が―――――
 たまらなく恐ろしかった。

 こんな事では駄目だと自分を叱咤してみても。
 折れてしまった心は、自分でもどうしようもない程、立ち上がってはくれなくて。

 本当に駄目だ。
 私は――――何時からこんなに弱くなってしまったのだろう。

 このままでは自分は、ハヤブサを受け入れる事も出来ずに、ただ彼の負担になっていくしかないように思えた。
 だから、早く彼から、最後通牒を突きつけられたいと、願った。

「じゃあ………シュバルツ………」

(これで、終わりにしよう)
 ハヤブサから言われるのはこの言葉だと信じて、シュバルツは唇を噛みしめた。だが次の瞬間、伸びてきたハヤブサの手は、シュバルツの頬を優しく撫でた。
(―――――!?)
 ビクッ! と、顔を上げ、瞳を開けるシュバルツ。するとそこには、酷く幸せそうに微笑む、ハヤブサの姿があった。
(え…………?)
 ハヤブサの笑顔の意味が分からず、激しく戸惑うしかないシュバルツ。ただ茫然としていると、頬を撫でていたハヤブサの手が、そのまま唇へと滑ってきた。

「……本当に……この唇を知っているのは……世界に俺だけしかいないって、事だな………」

「―――――!」
 シュバルツが驚いた様に、自分を見つめ返しているのがハヤブサには分かった。
(呆れられたかな)
 そう思い、苦笑する。
 だけど、自分は嬉しかった。
 酷く些末で些細な事が―――――自分でも呆れるほどに、嬉しかった。

 知らなかった。
 自分しか知らないシュバルツがあると言うだけで
 こんなにも――――幸せな心地になれるだなんて。

「シュバルツ………」
 
 ハヤブサの手が、そっと彼を抱き寄せて――――

「あ………!」

 想いを込めて、キスをする。
「…………!」
 瞬間強張ったシュバルツの身体だが、何度か唇をついばむように押し当てているうちに、彼の身体から、徐々に力が抜けて行く。薄く開いた唇の隙間から、そっと舌を忍ばせた。

「ん…………」

 ただただ優しいキスを受け入れて行くうちに、シュバルツの胸の奥に、ポッと熱が灯る。それは――――暗い闇に沈んで行きそうになっていた彼の心を、確かに優しく照らし始めていた。

「……………」

 キスを終えたハヤブサは、そのままシュバルツの額に、唇を押し当てる。
「ハ、ハヤブサ?」
 腕の中で戸惑うシュバルツに、ハヤブサは優しく声をかけた。
「そのまま……じっとしていてくれ……」
 そう言ってハヤブサは、シュバルツの額の隅々まで、自身の唇で触れて行く。それが終われば、眉、瞳、鼻、頬――――余すことなく、唇を落とし始めた。
(……ハヤブサ……! まさかお前、そうやって私の全身を、くまなく触れて行くつもりか!?)
 ハヤブサの意図を悟ったシュバルツは、訳の分からない焦燥感に囚われた。
 確かに、あの男たちに全身を触られたと言った。だけど、ハヤブサがそんな事をする必要はないと思った。そんな事をしたら、ハヤブサの唇の方が穢れてしまう様な気がした。
「ハ……ハヤブサ……! 待て……!」
 だからシュバルツは、ハヤブサの腕の中で足掻く。だけどハヤブサが、それを許す筈もなかった。
「いいから!! じっとしていろ!!」
「……………!」
 ハヤブサに強く抱きしめられて、シュバルツは身動きとれなくなってしまう。シュバルツが大人しくなったのを確認してから、ハヤブサは再び唇をシュバルツの身体に押し当て始めた。
(シュバルツ……)
 シュバルツの身体に唇を押しあてながらハヤブサは思う。全身をくまなく嬲られる様に触られながらの罵声と暴力。どれほど恐ろしかった事だろう。どれほど傷ついた事だろう。

 知っていた。
 シュバルツが理不尽に罵られていた事は。洞窟の中の異常に気が付いた時から、嫌でも自分の耳に入って来ていた。
 罵られながら、嘲笑われながら、男たちの間で揺れていたシュバルツの折れた足を見た瞬間、自分の視界がかつてないほど真っ赤に染まった。助け出した直後のシュバルツのボロボロだった姿は、きっと一生忘れる事が出来ないだろう。

(……俺のせいだな……)

 暴力の跡も辱めの跡も今は消えて、綺麗になっているシュバルツの肌を愛しながら、ハヤブサは思った。
 自分の歩む道は修羅の道だ。当然敵も多い。平和な生活など――――望むべくもなかった。
 自分と親しくなれば、そう言う修羅の業に巻き込まれる――――それを、自分は知っていた。だから、独りで歩んで行くつもりだった。そして、独りで死んでいくつもりだった。

 なのに―――――お前と出会ってしまった。

 願ってしまった。
 その手を取りたいと。
 共に生きたいと。
 傍にいて欲しいと―――――

 孤独の中で佇む光を、愛さずにはいられなかった。

 幸せにするとは言えなかった。だが、大切にするつもりでいた。
 それが――――
 結局彼を、このような目に遭わせてしまった。
 俺が不覚をとってしまったばかりに。彼は俺を、助けてくれたと言うのに。

 自分の傍にいれば、自分の『業』に巻き込まれる。
 場合によっては、彼を深く傷つけてしまう。
 それが分かっていて―――――
 それでも彼を手放したくないと、足掻いてしまう俺はいったい何なのだ。
 なんて業の深い―――――『人を愛する資格がない』とは、まさしく、自分のためにある言葉なのかもしれない。
(シュバルツ……!)
 シュバルツの肌を優しく愛しながら、ハヤブサはいつしか涙を落していた。
 

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