農家の嫁の日記

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当ブログでも発表している『キョウジ兄さんに捧げる物語』を小説同人誌にしました。手作り感満載ですが、興味ある方はどうぞ〜

災害で亡くなられた方、被災された方に哀悼の意を捧げるとともに、心よりのお見舞いを申し上げます。
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zoom RSS 龍と剣と、その拳と 78

<<   作成日時 : 2016/01/12 01:43   >>

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(帰ろう。二人で)
 いつしかシュバルツは
 ハヤブサのそばに立ち、その背中にそっと手を添えさせていた。

 独りじゃない。
 死ぬときは、共に。
 そして、生きるのも 共に――――

 その想いを込めて、シュバルツは、ハヤブサのそばに立ち続けていた。

「…………!」
 背に添えられてきた愛おしいヒトの手。
 この手が、自分にどれだけの『力』を与えてくれているか、このヒトは分かっているのだろうか?
 そうだ。
 俺は今、独りではない。
 愛すべきヒト。守るべきヒト。
 そのヒトのために、俺はここに立っている。戦っている。
 恐れも迷いも消える。
 このヒトのためなら、どんな苦痛にも耐えられた。

 なんとも単純な自分の『心』――――もう、龍の忍者は苦笑するしかない。

 だが自分は、どこまでも強くなれる。
 こんな風に、想い、それだけで、幸せになれる相手と巡り会えた。
 これは、自分の人生において――――どれだけ幸運なことなのだろう?

 さあ、来るなら来い。
 打つなら打て。
 この程度――――凌ぎきってみせる。

 闇の中、更に煌々と輝きを増す、ハヤブサの結界。
(な………何だ……!? これは………!)
 攻撃を加えながら、邪神ラクシャサは戸惑うばかりだ。

 何故?
 何故だ?
 如何に『核』を奪われたとはいえ、吾は『神』だ。
 その吾が―――――

 どうして、人間如きの『結界』を破ることができない?

 馬鹿な………!
 吾の力が、人間より劣っている――――?

 そんな筈は、ない。

 そんなことが、あってたまるか――――!!

『目障りだ!! 死ねい!!』


 さらに激しくなる、ラクシャサの攻撃。
 四方八方から、刃物や武器が降り注いできた。
「ぐっ!!」
 さすがに堪えることが出来ず、小さな悲鳴が上がる。
「ハヤブサ!!」
「案ずるな!! この程度………問題ない!!」
 歯を食いしばりながら、ハヤブサはそろりそろりと龍剣に手を伸ばしていた。
 どれほど激しく攻撃をされようが、自分は、凌ぎきる自信があった。
 しかしこのままでは――――優しすぎる愛おしいヒトが、邪神から攻撃される俺の身を気遣うあまりに、結界の中から勝手に出て行ってしまいかねない。そうなってしまったら、最悪の結果しか待ち受けてはいない。あまりここに留まり続けるのは得策ではない、と、ハヤブサは判断していた。
 とにかく一度シュバルツをラクシャサの身体の外に出す必要がある。
 今のままではこの愛おしいヒトの状態は不安定なままで―――――また、ラクシャサに取り込まれてしまいかねないからだ。
 そのための打開策がほしい。
 一瞬で良い。脱出するための隙が欲しい。
 何か、手はないか?
 何か手は―――――

 ハヤブサがそう必死になって模索し始めた時―――――『それ』は起きた。

 ドカン!!

 派手な音がして光が爆ぜ、空間が衝撃で揺らされる。

『――――――!?』
「何だ!?」
 その場にいた全員が状況を把握しきれず息を飲み、辺りを見回していると――――すぐにまた、第2、第3の衝撃波が、激しく空間を揺らし始めた。

「豪熱マシンガンパ―――――ンチ!!」

「ローゼス・ハリケ―――――ン!!」


 ラクシャサはここで、初めて外から攻撃して来ている者の存在に気付く。そしてその姿は、ハヤブサたちの視界にも捉えられていた。
「チボデー!! ジョルジュ!!」
 シュバルツの叫びに、ハヤブサが振り向く。
「知っているのか!?」
「ああ。彼らは弟のドモンと同じ、『シャッフル同盟』の仲間で――――」
 シュバルツのその言葉が終らぬうちに、また空間に、『ドカン!!』と、ひときわ激しい衝撃音が響く。ラクシャサの身体を構成していたケーブルや肉片が飛び散り、空間に、少しの風の流れをもたらした。
 そんな中を、ぱきっとケーブルを踏み砕く音を立てながら、一つの影がそこに入ってくる。その陰の正体を見極めた瞬間、シュバルツから素っ頓狂な声が上がった。

「ド、ドモン!?」

「………! 兄さん! やっと見つけた………!」

 赤いマントと鉢巻をなびかせながら、金色の光をその身に纏った『キング・オブ・ハート』―――――ドモン・カッシュがその空間に入ってきた。彼は兄であるシュバルツの姿を認めた瞬間、心底ほっとしたような表情をその面に浮かべたのだった。

「シュバルツ……キョウジ兄さんが待ってる。一緒に帰ろう」

 ドモンはシュバルツに向かって、一直線に歩を進めてくる。それにハヤブサが待ったをかけた。

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