農家の嫁の日記

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当ブログでも発表している『キョウジ兄さんに捧げる物語』を小説同人誌にしました。手作り感満載ですが、興味ある方はどうぞ〜

災害で亡くなられた方、被災された方に哀悼の意を捧げるとともに、心よりのお見舞いを申し上げます。
がんばれ日本!!

zoom RSS 「彼シャツ」 5 

<<   作成日時 : 2016/09/12 00:11   >>

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「……………!」

 瞬間ハヤブサも驚くが、すぐに瞳を閉じてそれを受け入れた。
 ただただ優しいキス─────シュバルツにしてみれは、これは詫びの意味もあるのだろう。つねられた太股が熱を持ち、鈍い痛みを訴えている。もしかしたら、(やり過ぎた)と、思っているのかもしれない。
 しかし、それすらもハヤブサからしてみれば、ご褒美以外の何物でも無かった。
 だって、シュバルツが俺の身体に痕をつけてくれたのだから。
 こんなの、幸せすぎて、いっそ消えて欲しくないと、願ってしまうほどだ。
 シュバルツがくれた物だから。

 ああ────
 何て、愛おしいのだろう。

「……………」

 そっとハヤブサから離れて、その顔を見つめる。
 ハヤブサは、幸せそうに微笑んでいるから、シュバルツは最早、呆れかえるより他は無かった。

 どうして────
 どうして、ハヤブサは
 私のそばに居ると、揺るぎなく幸せそうなのだろうか。

 こんな表情をされてしまったら、ますます、突き放せなくなってしまうでは無いか。
 自分は、何時までも『人間』のパートナーとして、そのそばに居てはいけない存在なのに。
 勘違いしてしまいそうになるでは無いか。
 ハヤブサを幸せに出来るのは、自分なのだと。

 そんなはずはない。
 そんなはずはない、のに。


 一方その頃、部屋に盗聴器を仕掛けていた一味は、思わぬ展開に皆息をのんでいた。

『龍の忍者に恋人がいる』

 もしこれが真実ならば。
 そして、万が一、その恋人をこちらの手中に収めることが出来たなら。

 これは、『龍の忍者』に対して、強力な『カード』を手に入れたことになる。その恋人の命を盾に、龍の忍者をいくらでも意のままに操ることも可能だ。

「彼の『恋人』とやらを確認しろ!! あわよくば、わが組織にそのまま捕らえるのだ!!」

 皆が皆────忸怩たる思いを味わっていた。
 どうしてあの部屋に、カメラも仕掛けておかなかったのだろうと。

「しかし、龍の忍者の恋人が『男』というのも少々意外ですね……」
 部下の物言いに、隊長も軽くため息を吐く。
「確かにそうだが………日本という国は、昔から『衆道』と呼ばれる同性愛が盛んだったと聞く。その文化が残っていても、別に不思議ではあるまい」

「目標! 部屋から出ます!!」

 盗聴器の音声に聞き耳を立てていた部下からの言葉に、皆が表情を硬くする。
「散開!!」
 隊長の言葉に合わせて、皆が部屋の出入り口から死角になる場所に陣取り、目標である『シュバルツ』が部屋から出てくるのを待った。
 しかし、待てど暮らせど部屋から『シュバルツ』が出てくる気配が無い。

「馬鹿な!! 逃したか!?」
「そんなはずはありません!」
「そうです! この廊下は先ほどから、人っ子1人通っていません!」
「盗聴器の方は!?」
 盗聴器の音に耳そばだてている部下の方に振り向く。
「部屋の方は、もう龍の忍者1人のようです! 1人の人間の生活音しか聞こえません!」
「そんな馬鹿な………!」
 目の前の状況は、自分たちがシュバルツを逃してしまったと告げてくる。隊長は、それを受け入れがたく感じていた。

 一方目標となっていたシュバルツは、もうとっくにホテルの外に出ていた。
 壁抜けを得意とする彼は彼らの監視の穴になっている壁をすり抜け、極限まで気配を消して誰にも気づかれずに脱出していたのである。

(やれやれ………未熟だな………)

 シュバルツは自分を包囲していた者たちの腕に苦笑しながら、ホテルの方に振り返って、また、歩き出していた。


 やがてハヤブサは、与助からもらった情報をもとに、任務を滞りなく遂行させていくのだが────それはまた、別のお話である。

                                     (了)




 はい、書き終わりました〜。
 皆様どうでしたか? 私はかなり、楽しんで書き上げました。

 それにしても、更新作業が遅くなって本当にすみません。

 製本作業に会社の壁新聞作業もあったものですから………

 製本作業は本当に楽しい。だけど、発表できない原稿が多々あるため、どうしても製本するためにブログの更新を滞らせ、皆様に忘れられていくのも事実です。現に最近出した小説、一冊も注文が入っていないんですよねww wwもうこの蔡、どこまで注文が入らないか、記録を打ち立てようかとも思っていたりします。

 近々また、新作の小説を書く予定にしています。
 興味のある方は、また遊びに来て下さい。

 ではでは(^.^)/~~~

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