農家の嫁の日記

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当ブログでも発表している『キョウジ兄さんに捧げる物語』を小説同人誌にしました。手作り感満載ですが、興味ある方はどうぞ〜

災害で亡くなられた方、被災された方に哀悼の意を捧げるとともに、心よりのお見舞いを申し上げます。
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zoom RSS 例え、共に死ねずとも J

<<   作成日時 : 2016/12/27 09:30   >>

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 「シュバルツ………?」
 突如として目の前で大粒の涙をぽろぽろと零しだした愛おしいヒトに、ハヤブサは少し焦る。いきなり「殺す」はまずかったか、と、思いながらその涙を拭い続ければ、愛おしいヒトはフルフル、と首を振りながら、その面に笑みを浮かべていた。

「すまない………ハヤブサ………。嬉しくて………」

「嬉しい?」
 きょとん、とするハヤブサに対して、シュバルツは頷いていた。
「私の『気持ち』に応えようとしてくれる………お前の『ココロ』が、嬉しい……」
「……………!」

『独りにしないで』と泣いた自分の気持ちを受け止めてくれた。
 そのために、自分が出来る最善の努力をしようとしてくれる─────その『ココロ』が嬉しかった。

「嬉しい………! ハヤブサ………! ありがとう………!」
 シュバルツはそう言いながら、ぎゅっと、ハヤブサに抱きついていた。

「う…………!」

 何もその身に纏っていない愛おしいヒトが、涙を流しながら、優しくこちらの身体を抱きしめてきているこの状況。先程これでもかと言うほど堪能したシュバルツの痴態が頭の中によみがえってきて、自分の中でも割と邪な類いの想いが、鎌首をもたげてきてしまう。
「シュバルツ……!」
 だからハヤブサは、シュバルツの身体を、ぎゅっ、と、抱きしめ返したのだが。
「……………!」
 ぐらり、と、感じる目眩。さすがに、体力の限界を感じた。
「シュバルツ………」
 唇を求めると、愛おしいヒトも甘やかに応じてくれる。至福のひとときだった。
「……………」
 だが、キスを終えると、自分の身体は勝手に脱力してしまう。腹の下の愛おしいヒトの身体に、己の身を預けるように倒れ込んでしまった。
「ハヤブサ……? 大丈夫か……?」
 案ずるような愛おしいヒトの声に、ハヤブサは苦笑するしかない。
「平気だ………と、言いたいところだが…………」
「……そうだろうな。唾液の中の『疲れ』の成分が濃くなっている」
 そう言いながら、シュバルツはハヤブサの身体を、優しく布団の上に寝かしつけた。
「少し寝ろ、ハヤブサ……。朝が来たら、起こしてやるから」
「シュバルツ……」
 シュバルツの言葉に、ハヤブサは嬉しそうに微笑む。
 朝まで自分の傍にいてくれる──────と、愛おしいヒトが約束をしてくれたから。
(安心して、眠って良いのだ)
 素直に、そう思えた。

「シュバルツ……。手を、握っていてくれるか………?」

 少し、甘えてみる。すると、愛おしいヒトは、苦笑しながらも手を差し出してくれた。
 それを、両手で包み込むと、しっかりと自分の方に抱え込んで眠る体勢に入った。
(この手………一生、離したくない……)
 それほどまでに、自分には、シュバルツという存在が必要だったから。
(愛している……)
 背中の痛みは取れない。疲れてもいる。
 だが、任務を終えたときよりも遙かに幸せな心持ちで────ハヤブサは、眠りに落ちていたのだった。


(ハヤブサ………)
 ハヤブサの穏やかな寝顔を見つめながら、シュバルツは想いを馳せる。ハヤブサの深すぎる愛情を。

 ─────俺が死ぬときに、お前が、どうしても独りになるのが耐えられない、と、言うのなら────殺してやろうか?

 そう。
 確かにハヤブサは、自分の特殊な身体を『討滅』させることが可能だった。『神』をも凌駕する龍の忍者の力は、ほぼ、半永久的に活動できる『DG細胞』をも破壊してしまう。
 ただ、DG細胞を討滅しようと言うのであれば、龍の忍者の全力で以て、斬ってもらわねばならなくなる。生半可な『神力』では、自分の再生力を止めることは不可能なのだ。

 ────独りになるのが耐えられないのなら、殺してやろうか?

 死ぬ間際に、私を斬ろうと言うのなら、かなりの神力と気力を必要とする。それをしようと言うのか、ハヤブサ。私の「孤独に耐えられない」と言うどうしようもなく弱い心の叫びを受け止めるために。

(ハヤブサ……)
 死ぬ間際に、そんな力を私に使うくらいなら、生きるために使って欲しい。前に進むために使ってほしい。
 本当は、お前は願っているのではないのか。「私を斬りたくない」と。
 それらを全て飲み込んで、あの慈悲深い眼差しがあると言うのなら────

(覚悟を決めよう)

 シュバルツは、静かにそう決意をする。
 人間と、不死のアンドロイドの恋。それは、どう足掻いても、何れは永遠の別離が来てしまうものだと悟ってしまう。自分は、愛すべき人々を、見送らなければならなくなるのだ。

 ならば、自分は受け止めよう。
 愛する人々を喪う痛みを恐れてはならない。その痛みごと受け止めるつもりで、愛していこう。
 喪う時は、半身をもぎ取られる様な苦しみを味わうかもしれない。哀しみが、胸を覆うかもしれない。
 それでも、愛することを躊躇ってしまった後悔の方が、きっと大きい気がする。苦しめられる気がする。

 だから、悔いなく愛そう。
 いつか、2人を分かつ、その日まで。


 例え、共に死ねずとも。


             (了)






 いかがでしたか?
 突発的に思いついた、趣味全開の話ですみません(^^;
 ラブラブ……良いですね(*^^*) 愛し合ってほしいものです。

 感想………聞かせてもらえたら嬉しいですけど、たぶん、今回もないだろうなぁ
 勿論、気持ち玉もすごく喜びます! ポチってもらえたら、それだけでも励みになります(*^^*)

 イラストも描きたい、漫画も描きたい、小説も書きたい……。
 身体が本当に、3つぐらい欲しいものですよ。

 それでは、また次に何かの機会にお会いしましょう!
 創作活動はずっとやってますので、思い出したときで結構です(*^^*) また、遊びに来て下さいね〜〜〜

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