農家の嫁の日記

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zoom RSS 戦う君に、花束を 1 (R-18)

<<   作成日時 : 2017/01/04 01:42   >>

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 予告通り、新しい小説を書き始めます。
 そしてしょっぱなからハヤブサさん×シュバルツさんのBLですが、色っぽい場面は今回控えめになるので、これ以降でない予感がしないでもないです。二人の関係はこういうものだよと、説明するために入れちゃってごめんなさい。

 それではハヤブサさん×シュバルツさんの世界を、楽しめる方だけ、どうぞ〜〜

























「序章」

「ハヤブサ……。もう………!」

 シュバルツは必死に懇願するが、ハヤブサは離そうとはしてくれない。限界を訴えるシュバルツを押さえつけて、なおも楔を打ち込み続けた。

「ハヤブサ……ッ! ああっ!」

 甘く震えるシュバルツの身体を堪能する。
 この身体をしばらく味わえない、と、ハヤブサは知っているから、なおのこと、彼の身体に溺れることを、彼は選択していた。

 もっと。
 もっとだ。
 もっと乱れてくれ。
 もっと溺れさせてくれ。
 俺のことを────

 愛している。
 愛しているシュバルツ。

「ハヤブサ……! ハヤブサ……!」

 悲鳴のような嬌声。
 キシ、キシ、と、音を立てて軋み続けるベット。
 二人の嵐のように愛し合う時間は、しばらく終わりが訪れそうになかった。


「日本を離れる?」

 ようやく一段落ついて、少し落ち着いた様子のハヤブサにそう言われて、シュバルツは驚いたような声を上げていた。
「ああ……。しばらくの間だがな」
 シュバルツの前髪を撫でながら、ハヤブサはその面に、少し寂しさを含んだ笑みを浮かべる。実際、この愛おしいヒトとしばらく会えなくなるのは、ハヤブサにとってはかなりきつい案件だった。本当ならば、一週間に一度といわず、毎日でも会いたいヒトであるのに。
「………難しい、仕事なのか?」
「どうだろうな……」
 案ずるようなシュバルツの問いに、しかしハヤブサは、即答することを避けていた。実際自分でも、仕事の内容をどう判断したらよいのかわからない代物であったから。

 仕事を持ち込んできたのは、某国で軍の幹部をしている『アーサー』という男だった。
 その内容は、ある国の姫がその国の女王となるべく戴冠式を終えるまで、その身をガードしてほしい、と、言うことだった。

 ────この仕事は、実にお前向きだと思うぞ、リュウ。

 話をしている最中、アーサーはちらりとこう言った。
 それが、少しハヤブサには引っかかっていた。
 自分は、確かに腕利きの『忍者』 その腕と『神力』は、時に『神』と呼ばれる存在をも討滅してしまう。
 だから、自分が働いてしかるべき場所は、魔物がうごめく暗黒世界か、血なまぐさい戦場であるべきであって、戴冠式の準備をしている優雅な城の中など、およそ自分がいるべき場所からは、最も離れているような気がしてしまうのだ。
 まして、次期国王になろうかというお姫様の相手など、自分には、いささかお門違いなような気がしてしまって────

「………もし、必要ならば、私も手を貸そうか?」

「…………!」
 愛おしいヒトからのその言葉に、ハヤブサははっと我にかえる。見ると、シュバルツがひどく心配そうな色を瞳にたたえて、こちらをじっと見つめていた。
「それには及ばない。大丈夫だ」
 シュバルツに心配されたことが素直に嬉しいハヤブサは、自然とその面に、やさしい笑みを浮かべる。
「しかし………!」
 なおも食い下がろうとした愛おしいヒトの唇を、ハヤブサは指でそっと塞いでいた。
「平気だ。これは俺が受けたミッションだ。それに、お前やキョウジを巻き込むわけにはいかない」
「ハヤブサ……!」
 そう。
 これは、自分が『龍の忍者』として引き受けた『仕事』
 それに、関係のない第三者を巻き込むことがあってはならない────これは、ハヤブサが仕事を引き受ける上で、頑なに守り続けている『理念』だった。
 自分の仕事をシュバルツが手伝ってくれるのならば、それはもちろん嬉しい。
 しかしそれは、一科学者として、平和な日常に生きているキョウジを、シュバルツにつながる人々を、自分の血なまぐさい世界に巻き込んでしまうことを意味する。
 それはだめだ、と、ハヤブサは強く思った。
 自分は、シュバルツやキョウジの安寧を願いこそすれ────自分の住む暗黒世界の厳しさに触れたり、傷ついてしまうことを望むものではないのだから。

「案ずるな、シュバルツ。少し時間はかかるかもしれないが、必ず俺は、お前のもとに帰るから────」

「ハヤブサ……」
「だから、シュバルツ………」
 ハヤブサは想いを込め、その頬に触れながら口を開く。

「もう一度、お前に触れても、いいか………?」

「……………!」
 自分のすくそばで、生まれたままの姿をしている愛おしいヒトが、少し、身を強張らせる。その白い肌には、自分が愛した爪痕が、まだうっすらと残されていた。
 先程まで散々抱かれた身体。ダメージが残っていないかと問われれば、それは少しうそになった。
 しかし────
(ハヤブサが……ハヤブサが、望むなら………)
 シュバルツは、その面に笑みを浮かべながら、ハヤブサの頬にそろそろと手を伸ばした。
 赦しの意思────
 ハヤブサには、それだけでもう十分すぎて。

「シュバルツ……ッ!」

 唇を奪い、再びその身体を求めた。
 チュ、チュ、と、響く水音。軋むベット。悲鳴のような嬌声が、あたりに響き渡り始めて────

「ああ………! あああああ………!」
 結局シュバルツが意識を手放すまで、その行為は続けられてしまうのだった。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
空さんおはようございます!
twitterでお世話になっております。

完成形ではなく、書き進められていく小説をリアルタイムに読ませていただくのは初めてですので、すごく新鮮な気持ちで読ませていただきました。

ベッ…部屋の外で動いていく
ハヤブサさんとシュバルツさんの
激しい戦いを
これからも楽しみに読ませていただきます
サトウテツロー
2017/01/04 09:21
サトウテツローさん、こんにちは〜!
こちらこそ、お世話になっております。

いや、本当に、変なところを読んでいただいて恐縮です(^^;
そして、ご丁寧な感想をありがとうございます(*^^:)
私は楽しんでこの話を書き切ろうと思いますので、思い出した時にでも遊びに来てくだされば、これ幸いかと思います。
ではでは〜(@^^)/~~~
農家の嫁
2017/01/04 14:24

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