農家の嫁の日記

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zoom RSS 戦う君に、花束を 159

<<   作成日時 : 2017/11/30 22:23   >>

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「核!?」
「核だって!?」
 ハヤブサの言葉に、兵士たちが反応する。
 助かるかもしれない、可能性が見えてきたのだ。自分たちも何か手助けができないか、と、思ったのだ。

 龍の忍者は、戦い方が分かっている。あのクリーチャーを動かす、『核』のようなものを探せばいい。見えるところにあれば一番いいのだが、身体の奥深くに『核』がしまい込まれている、というのなら、表面をそぎ落として、そこをむき出しにすればいいだけの話だった。
 だが────

(くそ……ッ! どうやって、それを実行すればいい!?)

 ハヤブサは、蛇の大群に囲まれてしまっている現状を憂う。
 自分一人ならばいい。
 しかしここには、護るべき者たちがいる。
 自分が彼らのそばを離れてしまったら、あっという間に、魔獣の餌食となってしまうだろう。
 それだけは駄目だ。
『姫の護衛』という任務を請け負っている以上、姫を喪う可能性がある行動は、断固として避けねばならぬ案件だった。

 できれば、姫たちに近づける前に、あのクリーチャーと直接戦いたい。おそらく、この中であれと互角に渡り合えるのは、自分だけだろう。戦って、核さえ見つけ出せたなら、ロシャの腕前とあの弾丸なら、確実にあのクリーチャーを葬り去ることができるはずだ。

(せめて………俺と同じ腕を持つ戦士が、もう一人いれば………!)

 一瞬、脳裏に愛おしいヒトの姿が浮かぶ。ハヤブサは、慌ててブン、と、首を振った。

 いつの間にか、頼ってしまう癖がついている。
 独りで戦っていたときは、思いもしなかったことなのに。

「撃て撃て────!!」

 兵士たちが一斉に、クリーチャーに向かって発砲し始めた。弾は、クリーチャーに何発か当たる。しかし、当然のごとく、その歩みは止まらない。

「あきらめるな! 撃て────!!」

 兵士たちは懸命に、銃を撃ち続ける。

「……………!」

 ロシャは、兵士たちの行動を、複雑な面持ちで見つめていた。
 彼らの銃弾は、クリーチャーにはダメージが与えられていない。全くの無駄な行動にも思える。
 だがそれを
『無駄』と、斬り捨てるか。
 それとも────

「……………」

 ロシャは、無言で銃を構えた。
 万が一つの『奇跡』にかけるために。

「……………!」

 兵士たちの行動は、当然ハヤブサも見ている。

 何とか、手助けをしてやりたい、と、思う。
 彼らの行動を、無駄だと嘲笑う選択肢は、当然ハヤブサも、持ち合わせてはいかなかった。
 だが、現実は、彼らの銃弾は、ただクリーチャーの薄皮一枚を削り取るぐらいで、全くダメージを与えられてなどいない。それどころか、クリーチャーの接近は、それから派生していると思われる蛇たちの勢いを、ひどく強くさせていた。
(くそっ!)
 襲い掛かってくる蛇たちを、斬る。薙ぎ払う。討滅する。
 だがそれが間に合わなくなるほどに、襲ってくる蛇たちの勢いが激しい。
 時折、ハヤブサの防御をすり抜けて、姫たちのそばまで接近してしまう物も出てくる始末だ。

「ギャッ!!」

 その蛇たちは、ハヤブサの貼った結界に触れると、悲鳴を上げながら消滅する。
「─────ッ!!」
 しかし、結界に触れられることで、ハヤブサの方に、少しずつダメージが跳ね返ってきていた。

 やはり、引き潮だ。
 これ以上ここにとどまり続けると、何らかの犠牲が出てきてしまう。

 龍の忍者の生存本能が、そう強く警告を発するのだが、打つ手がないのが現状だった。
 身動きが取れない。
 姫一人を強引に連れ出しても、彼女は絶対に拒否するだろうし、そのあと、彼女の護衛の任に就けるかどうかも怪しくなってくる。
 そういう彼女であるからこそ、兵士たちも必死に彼女を守ろうと足掻いているのだ。その主従の想いを踏みにじる真似など、出来ようはずもない。それが故に、その行動の選択肢は、最初から消されているも同然だった。

(何か手はないのか? 何か手は────!)

 考えることを、止めてはいけない。
 それは、絶対だった。
 思考することをあきらめてしまっては、それはすぐに自らの『死』へと直結してしまう。

 あきらめてはいけない。
『生』への執念を。

 しかし、ならばどうする?
 何か方法はないのか?
 何か、何か─────

 皆がぞれぞれに必死に足掻く。
 そんな中──────思わぬ助け舟が、突然に訪れてきた。

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