農家の嫁の日記

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当ブログでも発表している『キョウジ兄さんに捧げる物語』を小説同人誌にしました。手作り感満載ですが、興味ある方はどうぞ〜

災害で亡くなられた方、被災された方に哀悼の意を捧げるとともに、心よりのお見舞いを申し上げます。
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zoom RSS マリオネット狂想曲 6(R-18)

<<   作成日時 : 2016/05/02 01:19   >>

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 皆さまこんばんは。農家の嫁と申します。
 一応、ほぼ前置きはいらないと思うんですけど。恒例の前置きを〜。要らない人は、どうか読み飛ばしてくださいね。

 この小説は、ハヤブサさん×シュバルツさんです。
 二次創作のクロスオーバーで、BL小説です。
 このカップリングが不快な方、BLに理解の無い方は、閲覧されないことを強くお勧めいたします。気分悪くなられても、当方は責任をとれませんので(^^;
 後、よそ様のブログと積極的につながることも、今は自重させてもらっています(^^;
 あんまり拡散できるタイプの話でもございませんので。好きで楽しめる方だけ、どうか楽しんでいってください。

 それでは、続きよりどうぞ〜

 やっぱり、小説を書くのはいいなぁ。
 自分を強く支えてくれます(*^^*)
 読みに来てくれた方、どうもありがとう。


























「…………!」
 男はしばらくハヤブサを呆然と見つめていたが、やがてその面に、ふっと笑みを浮かべた。
「無駄じゃ……。このわしを殺したところで、その術は解けはせん」
 男の言葉に、ハヤブサの眉がピクリと吊り上がる。
「それよりも――――」
 男の手が懐に伸びた瞬間。

 ドカッ!!

 ハヤブサの龍剣が一閃し、男を胴切りにしていた。
 真っ二つになった男が骸となって転がる。
 ハヤブサが改めて懐に伸びた男の手を調べると、焙烙玉が握られていた。どうやら、この辺りを巻き込んで、自爆する算段であったらしい。
「シュバルツ………!」
 ハヤブサはシュバルツの方に向き直ると、寝台の拘束具を解く。
 そして、シュバルツの身体を腕の中に抱きかかえると、その身体をシーツで包み、その場を後にしていた。


 術をかけられそうになっているシュバルツの身体。
 ハヤブサはそれを何とかしたくて、キョウジの家へと急いでいた。
 キョウジは、シュバルツの製作者にして、優秀な科学者だ。だから、この『術』を解く術も、もしかしたらキョウジなら、探り当てられるかもしれない。
 一路、走り続けるハヤブサ。
 しかし、それに待ったをかける者がいた。
「ハヤブサ……! ハヤブサ……!」
 腕の中のシュバルツから呼びかけられる。
「どうした? シュバルツ……」
「苦しい……! 助けてくれ、ハヤブサ……!」
「シュバルツ……!」
 腕の中で縋りついてくる愛おしいヒトに、ハヤブサは足を止めた。
「しっかりしろ、シュバルツ……! もうすぐキョウジの家に着くからな……!」
 なだめるように、優しく抱きしめ返す。しかしシュバルツは、いやいやと頭を振った。
「違うんだ……! ハヤブサ……! 身体が、疼いて………ッ!」
 そう言いながら愛おしいヒトが、はあっとしどけなくため息を吐く。こちらを見つめる瞳が熱と涙で潤み、頬が上気していた。
「シュバルツ……」

「抱いてくれ……! ハヤブサ……!」

「な―――――!」
 このシュバルツの申し出には、さすがにハヤブサも顔色を変える。
「お願いだ……! 苦しくて………!」
「馬鹿な!! 今の状態で抱かれる、ということがどういうことなのか、お前は分かっていないのか!?」
 シュバルツは今、あの男の『術』にかかりかけている状態だった。この状態のシュバルツを抱いてしまうと、あの男の『術』の完成の手助けを、自分がしてしまうことになりかねない。
「あの男の『術』が、お前の身体にまだ残っている! 今誰かに抱かれたら、あの男の『術』によってお前はその相手に支配されてしまう! 文字通り、傀儡となってしまうんだぞ!?」
 それでもいいのか――――と、問うハヤブサに、シュバルツは頭を振った。
「良くはない……。よくはない、が………」
 ハヤブサに縋りつく手に、ぐぐ、と、力がこもった。
「苦しい……! 身体が熱くて………! 耐えられないんだ……! このままでは私は………誰かれ構わず、この身体を開いてしまいかねない……ッ!」
「な…………!」
「そんなことはしたくない……! この身体は、お前以外には許したくない……!」
「―――――!」

「もし……誰かに支配されるというのなら…………私はその相手に、お前を選ぶ……! ハヤブサ……! 私はお前がいいんだ……!」

「な―――――!」
 ある意味、シュバルツの強烈すぎる愛の言葉に、ハヤブサの胸は強くわしづかみにされる。呆然と立ち尽くすハヤブサに、シュバルツはなおも縋りついてきた。
「お願いだ……! 助けてくれ……! 抱いてくれ……!」
「シュバルツ……!」
「こんなこと………キョウジにも、ましてやドモンになど……頼めない……! ハヤブサ……! お前だから……お前だから、頼むんだ………!」
「……………!」

「抱いて、くれ……! ハヤブサ………!」

「―――――ッ!」
(くそっ!)
 ハヤブサはぎり、と、歯を食いしばっていた。
 普段シュバルツが、こんな風に自分から「抱いて」と頼んでくるような性格ではないことぐらい、ハヤブサは百も承知していた。少々の身体の不調や疼きなら、彼は一人で黙って耐えてしまう。

 その彼が、「我慢できない。抱いてほしい」と言う。
 これはもう、余程のことなのだろう。

 ハヤブサはシュバルツの身体を改めて抱きかかえると、行く先を変えた。二人が、いつも落ち合う郊外の森を目指す。そこならば、滅多なことで邪魔も入らないからだ。
 いつもの木の下でハヤブサはシュバルツをそっと地面に横たえさせる。
 身体を覆っていたシーツを取り払うと、墨で怪しく紋様を描きこまれた、シュバルツの裸体がそこにあった。
「は………あ…………」
 瞳を熱で潤ませながら、しどけないため息を漏らすそのヒトは、どこまでも美しい。
 だがやはり、身体に描き込まれた尋常ではない紋様が―――――
 その『墨』から立ち上がる、どす黒い『妖気』が―――――
 ハヤブサを暗澹たる気持ちにならしめた。

 それでも――――

「ハヤブサ……! 早く………!」

 焦れたように身をしならせる美しいヒトの媚態を見ると、自分の物は素直に反応してしまう。あまりの単純さに、ハヤブサは少し自己嫌悪に陥りかけた。
 この腹の下にいるのは、自分の愛すべき、愛おしむべきヒトだ。
 どんな状態になろうとも、自分は彼のヒトを愛し抜くことに変わりはない。
 しかし――――

「いいのか……?」

 ハヤブサは改めて問いかけていた。
 この行為は単純な『愛の行為』ではない。
 シュバルツの人格を奪う行為。
 彼を傀儡に貶める行為に直結してしまうのだから。








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