農家の嫁の日記

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zoom RSS 刹那の中の永遠 10(R-18)

<<   作成日時 : 2016/09/27 23:57   >>

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 皆様こんばんは、農家の嫁でございます。
 こんかいR-18と、銘打つほどR-18な、内容でもないのですが、一応最中であると言うことで、タイトルに(R-18)と、入れさせていただきました。ええ。ほぼ詐欺です(^^; エロいの期待された方、申し訳ございません。

 ハヤブサさん×シュバルツさんのBL小説ですが、シュバルツさんが女体化しています。
 なので、表現はNLです。
 何でも許せるお心の広い方だけ、どうか続きよりお読み下さい。

 それでは、どうぞ〜〜♪

























「お前、絶対理解していないだろう。俺の気持ちを―───」
 ハヤブサはそう言いながら、シュバルツの頬を優しく撫でる。シュバルツの中からハヤブサの物はまだ引き抜かれてはおらず、二人は繋がったままだった。
「お前が訴えているとおり、お前の身体はDG細胞で出来ている……。普通ならば人の世からは遠ざかり、最悪、滅殺されるべき存在にもなりかねない……」
「……………!」
「人と触れ合うなど……ましてや子どもなんて、もってのほかだよな………」
 そう言ってハヤブサは、軽く笑う。その笑みが、少し淋しそうに見えたのは、気のせいだろうか。
「だから、お前がこの行為を拒絶する気持ちはよく分かる……。お前の意見こそが正しくて、子どもを欲しがる、俺の方が異常だ」
「ハヤブサ………」
 そこまで分かっているのなら─────そう動こうとしたシュバルツの唇を、ハヤブサの指が塞いだ。

「だがな、シュバルツ。お前が子を孕めるというのなら、これは俺にとってはチャンスだ」

「チャンス?」
 怪訝そうに眉をひそめるシュバルツに、ハヤブサはにこりと微笑みかけた。

「そう、チャンス……。お前に、永遠に俺を刻み込むための────」

「な─────!」
 何か、とんでもない言い分を聞いたような気がして、シュバルツは知らず息をのむ。そんなシュバルツを、ハヤブサは幸せそうに微笑みながら見つめていた。

「もしも、二人の間に子どもが出来たなら………それは確かな『形』を伴って、俺たちの間に絆が出来る。お前と俺の間に、切れない絆が────」
「……………」
「お前の横に、『俺の血を引いた子ども』が居れば、お前は俺を嫌でも忘れられなくなるだろう? 完全に、赤の他人ではなくなってしまうのだから」
 そう言って、少しいたずらっぽく笑う龍の忍者を、シュバルツは複雑な面持ちで見つめていた。
「しかし、ハヤブサ……。それでは………」
「何だ? シュバルツ……」
 問いかけるハヤブサに、シュバルツは少し躊躇ってから口を開いた。
「良いのか……? お前との間に出来る『絆』は、私の方もお前を捕らえてしまうことを意味する。お前は、本当にDG細胞の闇と、無縁では居られなくなってしまうのだぞ……?」

「言ったじゃないか、シュバルツ。それこそが『俺の望み』だと」

「……………!」
「いいか? お前と同じ『業』を背負った『俺の子ども』が出来たなら、俺は本当に、お前の背負う『闇』と無関係では居られなくなる。これで俺はようやく────」
 ハヤブサは、にこりと微笑んだ。
 本当に、幸せそうに────

「ようやく、お前の背負う『闇』を、少しでも分かち合うことが出来るんだ」

「ハヤブサ……!」
「お前はいつもそうだよな……。『闇』を背負い、『汚泥』に塗れているのに、独り毅然と立っていて。お前から溢れる光は、惜しみなく他人に与えて────」
 少し、淋しそうに笑いながら、頬を撫でてくる龍の忍者を、シュバルツはただ呆然と見守るしかなかった。

 闇の中から、他人の幸せを願える、希有な優しさと強さを持ったヒト。
 自分は、そのヒトと『共に生きたい』と願う。
 だから、いつでも手を伸ばしているのに、そのヒトに自分の手はいつも届かない。そのヒトの抱える闇が深すぎるから。塗れる汚泥が、重すぎるから────

 伸ばした手が届かずに、呆然としている自分に、そのヒトはいつも言う。
「ありがとう」
「私はもう十分幸せだ」
「だから今度は、お前が幸せになってくれ」

 こんな闇の中に何時までも居ないで
 今度こそ、『光』に向かって泳いでいけ
 ここに来てはいけない
 来ないでくれ、ハヤブサ────

 何故だ。
 どうしてだ、シュバルツ。
 俺にとっての『光』は
 もう、ここにあるのに────

「お前はいつも、俺に『来るな』と言う……。それが、どんなに淋しかったか………分かるか? シュバルツ………」
「ハヤブサ………」
「だが、子どもが出来ればそうはいかない。俺もようやく、お前と同じ『闇』を背負える。お前と同じ汚泥の中を、歩いて行くことが出来るんだ」
「……………!」
「それが、俺にとってどんなに幸せなことか……分かるか? シュバルツ……」
「ハヤブサ……! そんな………!」
 その瞳から、大粒の涙をこぼしはじめる愛おしいヒト。ハヤブサはその涙を、指や唇を使って掬い取っていた。
「シュバルツ……。俺は、お前とは喜びだけではない。苦しみも痛みも────共に分かち合いたいんだ。同じ闇を背負って、同じ汚泥の中を、歩いて行きたいんだ」
「ハヤブサ……!」

「『家族』になろう、シュバルツ」

「──────!」

「子を成し、父と母になって、その子の成長を見守ろう。その子の運命を、共に背負っていこう」
「そんな……! どうして………!」
 ぽろぽろと涙をこぼし続けるシュバルツ。
「ハヤブサ……! お前なら、もっと他の道も、幸せも………選べる筈なんだ。なのに、何故だ? どうして………子どもにまで、こんな深い業を、背負わせようとするんだ……? お前の幸せは………!」
「シュバルツ、大丈夫だ。『俺の血を引く』と言うだけで、俺の子どもの業は、もう十分深い。『龍の忍者』の使命も、龍剣を封印し続ける宿命も────決して軽い物ではないぞ」
「……………!」
「今更、その上に『業』の一つや二つ増えたって、たいした問題にはならない」
「いや、問題にはなるだろう。DG細胞だぞ……」
 呆れたように言うシュバルツに、ハヤブサは声を立てて笑った。

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