農家の嫁の日記

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当ブログでも発表している『キョウジ兄さんに捧げる物語』を小説同人誌にしました。手作り感満載ですが、興味ある方はどうぞ〜

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<<   作成日時 : 2016/12/14 14:13   >>

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 絵も文章も漫画も描きたい……。本当に困ったもんだww

 小説のリハビリがてら、ちょっと短編小説をあげておきます。と、言ってもちょっぴり続きますのでご注意。
 ハヤブサさん×シュバルツさんのBL小説です。
 内容は、ややシリアス……かな?
 楽しめる方は、続きよりどうぞ〜






暗闇の中、人が倒れているのをシュバルツは見つけた。
(誰だろう?)
近づいて行って絶句する。それは、シュバルツの最愛の人である、リュウ・ハヤブサその人であったからだ。

「ハヤブサ!!」

叫びながら駆け寄ると、足元でビシャッと水滴が跳ねる音がする。
雨も降っていないのに、この水溜まりは何だろうと思いながらも、シュバルツはハヤブサの傍に屈み込んで声をかけた。
「ハヤブサ!!」

「シュ………バルツ………」

やけに覇気の無い瞳をこちらに向けてくる龍の忍者。シュバルツは思わずハヤブサの身体を抱き起こしていた。
「ハヤブサ!? どうした!! しっかりしろ!!」
シュバルツの呼び掛けに、腕の中のハヤブサはふわりと笑う。

「良かった……。最期………に、お前と………会えて………」

「最期?」
シュバルツは瞬間、何を言われたのか理解出来なかった。ふと、ハヤブサを抱き支えている手に、ぬるりとした感触を得る。
「?」
疑問に思ったシュバルツは己が手を見て────絶句した。何故ならそこは、血で真っ赤に染め上げられていたのだから。
ピチャ………ピチャ………と、音を立てて滴り落ちている血が、辺り一面を紅の水溜まりを作り上げている。
(嘘だろう……!?)
明らかに血を流しすぎているハヤブサ。彼が重篤な状態に陥っていると否が応でも突きつけられた。
「ハヤブサ! しっかりしろ! 直ぐに手当てを───!」
そう言って立ち上がろうとするシュバルツを、ハヤブサが押し止めた。
「良い………。シュバルツ………。俺はもう、助からない………」
「ハヤブサ………!」

「俺は………もういい………。もう、充分生きた………」

そう言って、ハヤブサはふわりと微笑む。

「もう………良いんだよ、シュバルツ………」

「そんな………!」
それに対してシュバルツは、ただ否定するように頭を振るしかもう出来なかった。

分かっていた。
アンドロイドである自分と、生身の人間であるハヤブサ。こういう別離は、いずれ来るのだと。

だけど
だけどまだ────早すぎる。

こんなのは
もっと先なのだと───信じて居たのに………!

「シュバルツ………今まで、ありがとう………」
「ハヤブサ………」

「愛……して…………」

パタン、と、ハヤブサの手が地に落ちる。
「ハヤブサ………!」
呼び掛けても、もう動く事の無い、愛すべき人。
(嘘だ………!)
シュバルツが何度も目の前の出来事を否定しようとしても、ハヤブサが死んだ事実は絶望的なほどに動かせなくて。

嫌だ。
嫌………
帰ってきてくれ、ハヤブサ───!

(DG細胞を使えば………)

不意に、誰かが囁きかけてきた言葉に、シュバルツはピクリと反応する。

そうだ。DG細胞。
これを使えば────

「………………」

ふらり、と、シュバルツの手が動く。だがそれに、待ったをかける声があった。

(何をやっている!?)

 何って……DG細胞をハヤブサに移植するんだ。そうすれば、ハヤブサは生き返────

(違う! そんなことをしても、ハヤブサは生き返らない! 冷静になって考えてみろ! お前の目の前には今、何がある!?)

「………………」

(『DG細胞』と『死体』だ!!)

「─────!」

(それを使って、出来上がるのは『何』だ!?)

「………『自分』だ………!」

 そこに思い至ったシュバルツは、目の前が真っ暗になるのを感じた。
 そうだ。これをしても、ハヤブサが『ハヤブサ』として生き返る術はない。ハヤブサの全人格と記憶を奪い、まさに『自分』を、もう一体作るだけだった。
 まして、キョウジの時のように、『弟を守るため』という祈りにも似た『ココロ』はここには存在していない。ただただ『ハヤブサを失うのは嫌だ』という、自分勝手な弱い心の叫びだけだった。

(駄目だ………)

 そんな気持ちで
 そんな『ココロ』で
 ハヤブサの眠りを、妨げてはいけない。
 龍の忍者は、その『生』を全うしたのだ。ならば丁重に────その魂は彼岸へと送り届けるべきで。
 死して尚、その身体を使役し、弄ぶようなことがあってはならないのだ。

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