農家の嫁の日記

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災害で亡くなられた方、被災された方に哀悼の意を捧げるとともに、心よりのお見舞いを申し上げます。
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zoom RSS 戦う君に、花束を 91

<<   作成日時 : 2017/04/18 15:58   >>

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「…………………!」
 全員がぎょっとなって、その声の方に振り返ると、ひどく殺気をその身にまとわりつかせている龍の忍者が、王太后の方をじろり、と、睨みつけるようにして、立っていた。

「シュバルツを、捕らえるだと………?」

 ハヤブサの前で、『シュバルツに危害を加える』ことを匂わせる単語は、ある意味絶対に言ってはならない言葉であった。ハヤブサの心の中は今─────最近、シュバルツに触れられていないことも手伝ってか、あらぬ方向に妄想が暴走し始めていた。

 以下はハヤブサの妄想が暴走している賜物なので、興味のない方、無理な方は読み飛ばしてくださって結構です。それ以外の方は、作者の完全なる趣味の世界ですので、どうか生暖かい眼差しで見守っていただければ、これ幸いかと存じます。


 薄暗い牢の中で、両手首に鉄の輪をはめられ、天井からつりさげられた鎖に、つながれているシュバルツ。上半身の服ははぎとられ、その白い肌を看守たちの前に晒していた。

「さっさと吐け!!」

 うなりを上げた鞭が、シュバルツの白い肌を、容赦なく穿つ。
「ああっ!!」
 肌には痛々しい蚯蚓腫れの痕が、いく筋にも走っている。この牢の中で行われた責め苦の激しさを、うかがわせていた。
「う………! く………!」
 唇をかみしめ、苦痛に耐えるシュバルツ。身体が小刻みに震え、汗が、白い肌の上を艶めかしく伝い落ちていた。
「あ…………!」
 シュバルツの唇から漏れる吐息に、看守の一人が、ゴクリ、と、生唾を飲み込む。

「………お頭、一つ、責め方を変えてみてはいかがですか?」

「責め方を変える?」
 部下からの提案に、看守長が振り向くと、提案した部下はしたり顔で頷いた。

「こいつを、レイプしてやるんです」

「…………!」
「な────!」
 部下の言葉に、看守長は驚いたように目を見開き、シュバルツは思わず声を上げていた。
「人間は、快楽には耐性がなく、抗いようがないって話です……。どんな奴でも、たっぷりと身体の隅々までかわいがってやれば、音を上げるんじゃねぇでしょうか」
「それもそうだな」
 看守長もその言葉に、にやりと笑って頷いた。

「よし、そいつの服を剝げ。たっぷりと可愛がって、雌犬のように哭かせてやるんだ」

「や!! やめろっ!!」
 シュバルツは顔色を変え、懸命に抗おうとするが、拘束されている身では、しょせん、無駄なあがきにしかならず─────

(ああ………! いや………! 助けてくれ……! ハヤブサ………!)

 絶望に涙する、シュバルツの白い肌に、男たちの武骨な手が─────


「へ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

 妄想が、そこまで到達してしまったときに、ハヤブサはかなりブチ切れてしまっていた。龍の忍者から発せられたどす黒い殺気が、辺りの空気を切り裂き、異常な緊張感を、その場にもたらしていた。

「お、おい………! ハヤブサ………!」

 ハヤブサから感じられる、おかしな空気に、シュバルツがたまらず声をかける。
「そこまで過剰反応することは、ないと思うぞ、ハヤブサ。私は別に、少々捕らえられたって────」

「捕らえられて、万に一つでも間違いがあったら、どうするつもりなんだ」

 声をかけてきたシュバルツを、ハヤブサはぎろり、と、睨み返す。
「お前が他人から振るわれる暴力に痛めつけられるのを、黙って見ていろ、と、言うのか?」
「そういうわけではないが………」
 ハヤブサの言葉に、シュバルツは少し辟易してしまう。
 自分の身体は『不死』だ。たいていの傷は、少し時間がたてば治ってしまうし、捕らえられたところで、縄抜けもできるし、壁抜けもできるから、全く持って、問題にもならない。それを、ハヤブサは知っているはずなのに。

「心配するな。(お前にとって)悪いようにはしない」

 ハヤブサはそうって、一歩、前に進み出ようとしている。その様相は、どう見たって、これ以上事態を悪くする気満々だった。
「な、なんです? お前は………!」
 殺気立つハヤブサに、しかし王太后も、傲岸な態度を崩さない。ハヤブサを真正面から、ぎり、と睨みつけている。
「この私に向かって、そのような態度─────許しませんよ!! ここをどこで、私を誰と心得ているのですか!!」
「……………!」
 その言葉に、周りにいた兵士たちは、はっと顔色を変え、各々姿勢を正した。しかし、ハヤブサは、眉一つ動かさない。

 関係ないのだ。
 たとえ、目の前にいるのが何であろうが、『神』と名乗る存在であろうが────
 俺の大事なヒトを傷つける、というのであれば、容赦はしない。

「う……………!」

 小さな呻き声に、シュバルツがはっと気が付くと、自分のすぐ目の前で、ノゾムの小さな身体が小刻みに震えている。
「大丈夫か?」
 シュバルツが小さく声をかけると、「あ…………」と、声を上げたノゾムが、縋るようなまなざしを向けてきた。
(おいで)
 シュバルツが手を差し出すと、ノゾムはそっと、身を寄せてくる。しかし、身体の震えは止まらず、表情も硬く───その顔色も、蒼白なままだ。
(良くないな)
 シュバルツは、ノゾムの小さな手を握り返してやりながら、眉を顰めた。

 こんな状況─────この子にとっていいことなど一つもない。早くなんとかしてやらなければ。

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